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院長ブログ

ワクチン接種の合併症であるシルバとは?

2022年3月7日

2月はオミクロン株の感染拡大でワクチンの3回目接種が急がれましたので、当院でも通院しているてんかん患者さんだけではなく、港区民にも個別接種を行いました。また休診日や日曜日を利用して港区のみなとパーク芝浦での大規模接種にも問診で参加したので非常に忙しい日々を送りました。

さてその大規模接種会場で中年の女性に問診時に「2回目の接種後、肩の痛みが強く、なかなか治らないまま、半年が過ぎても接種部位が膨れており、少し痛みが残っています。保健所に相談したらシルバだと言われました。」というお話を聞きました。これはSIRVA(Shoulder Injury Related Vaccine Administration)というワクチン接種の後の肩の痛みを指す医学用語です。ワクチン接種後に一時的な免疫反応で接種した肩が腫れたり、痛み、かゆみなどのアレルギー反応が出ることはよく見られますが、大体、2~3日で軽快します。接種後2週間を超えても肩の痛みが持続するのをSIRVAと呼んでいます。このSIRVAの原因は筋肉注射で肩の筋肉(三角筋)の深部にある三角筋下滑液包と呼ばれる関節の近くにある液体で満たされた袋のようなものへワクチンが注入されたことが原因とされています。ワクチンにより局所の免疫反応により肩関節の炎症が起こって、肩の慢性疼痛や腕が上がりにくくなるなどの可動域制限の原因となります。治療は消炎鎮痛剤、ステロイド注射、理学療法ですが、慢性化した痛みが強い場合は痛みが長期化する原因となっている新生血管をカテーテルで治療する方法が推奨されています。