新型コロナウイルスに対する3回目ワクチン接種について

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いします。

さて新型コロナウイルスに対する3回目のワクチン接種が開始されています。私は昨年5月に2回目のワクチン接種を受け、その後、6か月経過したので（現在のところ接種間隔は8か月ですが医療従事者・高齢者施設入所者等は6か月、高齢者は令和4年２月以降7か月に短縮すると示されています）、3回目のワクチン接種を接種の問診の仕事を兼ねて昨日、受けてきました。因みに昨日のみなとパーク芝浦での大規模接種会場では300人ほどの被接種者が訪れ、うち100人くらいが医療従事者の3回目接種でした。特に接種後15～30分間の経過観察中に体調の異常を訴えた方はありませんでした。1，2回目の接種と比べて副反応が強く出るのかどうか？が皆さんの心配しているところだと思います。

私の場合は接種部である左上腕の痛みは2回目より強く、2回目接種時は触れると痛みを感じる程度でしたが、3回目の今回は触れなくても痛みを感じており、腕をあげると痛みが増強します。また接種翌日（接種は午後6時頃）の昼頃より、36度後半の微熱が出だし、早めに解熱剤を服用しました。倦怠感も2回目より強く感じます。まだこれからいろんな情報が出てくると思いますが、1～2回目から3回目まで副反応が全くなかった方や3回目では腕および脇の下までが腫れあがって、しばらく腕をあげられなかった方があったというお話を聞きました。

厚生労働省から出されている3回目接種の効果についての説明では18～55歳の被験者を対象にワクチン接種の追加接種を行い、血清中の新型コロナウイルスに対する中和抗体の増加状況を調べたところ、3回目の接種から1か月後の中和抗体価は2回目の接種から1か月後の中和抗体価よりも数倍、高い値であることが確認されたとしています。さらにイスラエルで実施された研究では追加接種した場合の入院予防効果は93％、重症化予防効果は92％、死亡に対する予防効果は81％であったと報告されています。これらの結果は3回目接種を追加接種することにより、低下した感染予防効果や重症化予防効果を高めることができることを示しています。感染力が強いオミクロン株の市中感染が拡大しているので副反応にうまく対応しながら、感染予防のために追加接種を受けられることをお勧めします。当クリニックでも個別接種を行っていますので、当院にかかりつけの患者さんにつきましてはワクチン接種券が皆さんのお手元に届けば、接種のご相談に応じます。