てんかん治療の森野クリニック・東京新橋

脳神経外科 内科 外科|森野クリニック

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院長ブログ

てんかんとアレルギー

2020年12月11日

てんかん患者さんのなかにもアトピー性皮膚炎や花粉症などによるアレルギー性鼻炎に罹患している人は多くみられます。このような患者さんに抗てんかん薬とアレルギーを抑える薬を併用してもいいかどうかをよく質問されます。

アレルギー症状は抑えないと、ストレスが強くなり、てんかん発作の誘因にもなりますので、飲まないように指示するのは困難です。20年ほど前に外来で診ていたてんかん患者さんでアレルギーに対して抗ヒスタミン薬を他科から処方されてから発作がひどくなった経験があります。調べるとアレルギーで服薬されていた薬の添付書にてんかん発作を増悪させることがあるので慎重に投与するようにと書かれていたことを知りました。抗ヒスタミン薬はアレルギー性鼻炎の発症部位である鼻粘膜でアレルギーを起こすヒスタミンを阻害する薬ですが、脳内に対しては覚醒を妨げる、つまり眠気が強くなる作用をもたらし、てんかん患者さんには発作が起こりやすくなる状態を招きます。最近は脳内に移行しにくい新しい抗アレルギー薬がたくさん出ていますので、これらを選ぶように指導しています。