てんかん治療の森野クリニック・東京新橋

脳神経外科 内科 外科|森野クリニック

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院長ブログ

てんかん患者さんの新型コロナウイルスに対するワクチン接種について

2021年5月1日

新型コロナウイルスに対するワクチン接種が開始されています。私も5月に港区医師会の医療従事者の方々に対してワクチン接種を行うために4月末に先行接種を受けてきました。利き腕でないほうの肩の筋肉内に接種します。接種時の痛みはインフルエンザワクチン接種よりやや強く、2~3日は接種部位に触ればチクッとする程度の痛みが残りました。幸いにも発熱やアレルギー反応は認めませんでした。接種直後はその場でアレルギー反応などの副反応が起きないかどうかをチェックするために約15分間、様子観察してから帰宅することになっていました。

さて、てんかんを持病としている患者さんから「コロナウイルスのワクチン接種を受けても大丈夫ですか?」とよく質問されます。以下にこの事象についてILAE国際抗てんかん連盟から出された内容を分かりやすく記します。

「てんかんを患って抗てんかん薬を服用されている患者さんが新型コロナウイルスに対するワクチンを接種することにより、てんかん発作を含めて副反応のリスクが高くなるようなエビデンスはありません。逆に新型コロナウイルス感染およびその感染による合併症をきたすことの方がワクチン接種の副反応より危険性が高いです。新型コロナウイルスワクチンは他のワクチンと同様に接種後に発熱が認められることがあるので、これにより発作が誘発される可能性はあります。ワクチン接種後に発熱が認められる場合は解熱剤の内服などで対応しましょう。」

幼少時にてんかんと診断された既往がある人で、現在、抗てんかん薬を服薬しなくても発作が認められない人も特にワクチン接種を制限されることはありません。このような既往を持つ人はワクチン接種時の予診表に「てんかん(ひきつけ)を起こしたことはありますか?」という項目がありますが、それに「はい」と回答し、接種時に医師に現在は発作がない旨を伝えれば大丈夫です。